前回から続いて本日も2010年の蔵出しパリ旅日記。ここまで書いてるならさっさと公開しておこうって話です。

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聞いた事はないですが、美術館には妖精がでる、とはよく言ったものです。

ルーブル美術館に行こうと思って、わりと近くの所からテクテク歩いていてテクテク道をそれまして、10分位の距離を2時間位歩き続けました。ようやく着いた頃にはどうでもよくなっちゃいまして、さらに入館する人の列を見たらますますどうでもよくなってしまったんです。

でも建物大きいし、もうそれ見ただけで、パトラッシュがそばにいてくれたら、「これがルーブル美術館だよ」って語りかけたくなる位の気持ちで感無量でした。2時間歩いてくたくただったし。
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ベンチに腰掛けて、ちょっと建物見ながら休んでたら、ベンチの隣に女の子が座ってきて。こんな広いのに、何故、相席!?とは思ったものの、旅は道連れ、世は情け、そんなことは気にせずガイドブックを見てました。

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そしたら、急に鳩がぶわーっと集まり出したんです。私、普段は鳥好きとは言ってるものの、本物とか無理なんです。逃げるにも鳩に囲まれて硬直してたら、隣の女の子がなんか言いながら笑いながら、餌をまいてました。たぶん訳したら、「ほら、お前たち、お食べ。おいしいかい?そうかい。うふふ。」って80%言ってると思います。もう完全に自分の世界に入ってるわーと思ったけど、旅は道連れだから、「あなたって鳩が好きなのね!」って話しかけることもせずに、隙をみて逃げました。

陰湿なタイプなので、しばらく遠くから眺めてたら、あいかわらず鳩に囲まれていて、いくらパリでも不思議ちゃんすぎて「あんた、アメリを意識し過ぎなのよ!」とかクラスメイトに言われて浮いてるんじゃないかと思って不安になりはじめた頃、小学生の男の子に足でドーン!とかされて鳩を逃がされていました。

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パリでもぐろふくぞうを思い出したひとときでした。